3Dプリンタ はじめました

これから3Dプリンタを始める方の参考になればいいなと思います(毎週土曜日更新)

FreeCADでのスケッチの対称拘束、鏡面コピー 補助線の利用を行います。前編

今回はアンパンマンブロックの
下の写真の部品を作ります。言うまでもありませんが右が正規品です。

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純正品には突起が反対向きについているのもが
ないのでそれを作成します。

CADの手順
1、一辺31.8mmの立方体を作る。
2、上面に4つの突起を作る。
3、同様に右面、左面に突起を作る。
4、底面から穴をあける。
5、内部構造を作る。
となります。

1、一辺31.8mmの立方体を作る。

 

FreeCADを起動してワークベンチをPart Designにします。
『新しい空のドキュメントを作成』を左クリックします。
『ボディを作成』『スケッチを作成』を左クリックします。
ここまでは前回と同様です。
『XY_Plane』を選びます。

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赤丸の『長方形を作成』を選んで
2か所を左クリックして長方形を作成します。

f:id:fumiohonjo:20190509221001j:plain



縦の2点とX軸を左クリックで選んで
赤丸の『><』を選びます。
2点がX軸に対称になりました。

f:id:fumiohonjo:20190509221014j:plain



上辺の2点とY軸を左クリックで選んで
赤丸の『><』を選びます。
2点がY軸に対称になりました。

f:id:fumiohonjo:20190509221025j:plain



縦と横の2辺を選んで
赤丸の『=』を選びます。
これは等値拘束で2辺の長さを一致させます。

f:id:fumiohonjo:20190509221034j:plain



右上の頂点を左クリックで選んで
赤丸の『I』を選びます。
このマークは2点を選ぶとその2点間の
Y軸方向の距離を拘束できますが
1点だけを選ぶと
X軸との距離を拘束できます。
そこで立方体は31.8mmにしたいので
数値は『31.8/2』と入力します。
数値は計算式でも可能です。

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四角が緑になりました。
赤丸の『Close』を選択します。

f:id:fumiohonjo:20190509221054j:plain



赤丸の押し出しを左クリックで選び
数値を31.8と入力します。
『面に対して対称』にチェックを入れます。
『OK』を選びます。

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2、上面に4つの突起を作る。

赤丸の『不等角投影ビュー』を選びます。
立方体の向きが変わりました。
立方体の上面を左クリックで選びます。
黄丸の『新規スケッチを作成』を選びます。

f:id:fumiohonjo:20190509221204j:plain



赤丸の『スケッチに円を作成』を選びます。
1度目の左クリックで円の中心を決めます。
2度目の左クリックで円の大きさを決定できます。
下の写真のように小さい4つの円と
大きい4つの円の合計8つの円を描きます。

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小さい4つの円のすべての大きさを同じにします。
小さいほうの4つの円を選んで
赤丸の『等値拘束』を選びます。

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小さいほうの1つの円を選んで
赤丸の『半径の固定』を左クリックします。
数値は3.4mmで入力します。

f:id:fumiohonjo:20190509221238j:plain



大きい4つも同様に同じ大きさにします。
大きい方の4つの円を選んびます。
今度はそのまま
赤丸の『半径の固定』を選びます。
『選択された要素で同じ半径を使用しますか?』
と聞かれるので『YES』
を選択し数値を4.7mmで入力します。

この方法なら一致拘束を行う手順を省略できます。

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どこの点も選ばず
赤丸の『一致拘束』を選択します。
そのまま大小の2点を選択します。
大小2つの円の中心が同じ位置になりました。

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残りの3組の大小の円の中心を
それぞれ順番に選んで中心をそろえます。
右クリックで一致拘束モードを抜けます。

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次は4組の円の中心の位置を固定します。
中心の座標をそれぞれ固定してもよいですが
今回は補助線を利用します。
赤丸の『長方形を作成』を選びます。
下のような位置で2点を左クリックして
右クリックで長方形の作成を抜けます。

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右の辺の上下の点をX軸を選んで
赤丸の『><』を選びX軸に対称に配置します。

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上辺の左右の2点とY軸を選んで
赤丸の『><』を選びY軸に対称に配置します。

f:id:fumiohonjo:20190509221354j:plain



上辺と右辺を選び
赤丸の『等値拘束』を選択します。

f:id:fumiohonjo:20190509221408j:plain



正方形の右上の点を選び
赤丸の『I』を選びます。
数値を7.95mmで入力します。

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正方形の4つの辺を選び
『補助線』をクリックします。
線が青になります。

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赤丸の『一致拘束』を選んで
正方形の頂点と円の中心を
選び位置を拘束します。

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赤丸の『close』を押します。

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赤丸の『押し出し』を押して
数値を6mmと入力します。

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3、同様に右面、左面に突起を作る。

他に突起を作りたい面があれば
同様にします。
※『新規スケッチを作成』の2つ右にある
『スケッチを面上にマッピング』を使えば
コピーできると思うのですが
まだやり方がわかりません。

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後編はこちら